預け金をわかりやすく! 仕訳の方法を具体例を用いて徹底解説!!

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    預け金は他者に一時的に預けている返還を前提としたお金です。イメージがわかないという方も、交通系ICカードのデポジットや不動産の賃借時の保証金や敷金といえばわかりやすいと思います。

    会社によって預け金の勘定科目を使わずに「保証金」や「差入保証金」「担保差入金」などの勘定を設定していることもあります。

    預け金のなかには不動産取引の敷引や保証金償却のように預け金が全額返還されないものもあります。差入時に返還されない部分の金額がわかっていれば、最初の処理時点で預け金と長期前払費用に振り分けて処理します。

    この記事では長年経理を担当する筆者が預け金の基本的な考え方と仕訳を具体例をあげて解説します。

    預け金とは

    預け金とは会社が第三者に一時的に預けている返還されるお金です。返還されるかいなかが判断のポイントとなります。

    預ける相手は社外の金融機関や他社、従業員などです。預けた時点で返還が約束されていないものは預け金とはしませんので注意しましょう。

    預け金は一時的に預けているだけですので消費税の課税対象外となります。出金はしますが費用ではありません。貸借対照表でも資産の部に「流動資産」として表示しますので覚えておきましょう。

    預け金と預り金のちがい

    「預け金」と混同しやすい勘定科目に「預り金」があります。言葉は似ていますが真逆の意味の勘定です。勘定の特長と仕訳を確認しておきましょう。

    預け金会社がお金を預けるときに使用

    会社が第三者に預金などから出金したときに使います。仕訳は次のようになります。

    預金からお金を預けた場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    預け金 100,000 普通預金 200,000

     

    お金が預金に返還された場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    普通預金 100,000 預け金 200,000

     

    預り金会社がお金を預かったときに使用

    給与支払時に社会保険料や税金を控除した場合は一時的に預かって従業員にかわり支払います。控除してから支払うまでの期間に使う勘定が「預り金」です。

    給与から社会保険料を預かった場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    普通預金 30,000 預り金 30,000

     

    社会保険料を納付した場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    法定福利費 40,000 普通預金 70,000
    預り金 30,000

     

    社会保険料は会社負担の法定福利費と給与から控除した「預り金」をあわせて納付します。

    預け金の具体例でわかりやすく!

    預け金といっても会社によって細かに勘定科目を設定している場合があります。預け金の具体例と仕訳を確認しておきましょう。

    (1) 運用委託した場合の資金

    外部に資金運用を委託する場合の運用資金は預け金で処理します。特段の契約条項がなければ運用の元本は返還される前提であつかいます。

    資金を預けた場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    預け金 10,000,000 普通預金 10,000,000

     

    運用手数料の支払いが必要な場合には、預け金とは別に運用手数料を費用処理します。預け金は預け入れ時の額のままなのがポイントです。

    (2) 差入保証金

    差入保証金も預け金のひとつです。差入保証金には営業保証金などが該当します。他にも事務所を借りる場合の保証金も差入保証金で処理します。

    事務所など不動産を借りる場合には差入保証金の返還について必ず確認しましょう。なかには償却50%や100%などの物件もあります。関西では償却とはいわず「敷引」と契約書に記載されているのを見かけますので注意しましょう。

    なぜ注意するかというと、預け金は返還を前提としているため、預け時に返還されないと確認できている額は預け金として処理できないからです。

    不動産取引やフランチャイズの契約書で償却についての条項をみかけます。差入保証金の条項は仕訳処理にもかかわってきますので必ずチェックしましょう。

    資金を預けた場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    差入保証金 300,000 普通預金 300,000

     

    差入保証金のなかには一部が償却されて満額返金されないものがあります。その場合は、差入時に償却される分を長期前払費用として処理して毎月償却します。

    差入保証金の一部が償却される場合の差入時の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    差入保証金 150,000 普通預金 300,000
    長期前払費用 150,000

     

    出金時に長期前払費用で処理して毎月振替えて費用処理しますのでモレのないようにしましょう。償却期間は不動産であれば2年や3年などの契約期間で償却します。

    長期前払費用から振り替える場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    手数料 11,364 長期前払費用 12,500
    消費税 1,136

     

    ただし、差入金が償却される場合で長期前払費用に計上するのは20万以上の場合です。20万未満であれば一括費用処理します。

    差入保証金の償却される額が20万未満の場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    差入保証金 150,000 普通預金 300,000
    手数料 136,364
    消費税 13,636

     

    (3) デポジット

    デポジットは交通系のICカードのチャージをする場合にカード保証料として支払うお金です。カードを返却すると返却されます。デポジットは500円など少額の場合が多いため、誤って交通費として処理される場合も見受けられますが費用処理できませんので注意しましょう。

    ICカードにチャージする場合はデポジットとチャージ額を別々に仕訳します。チャージ時点では交通費としては未使用ですので仮払金で処理します。

    交通系ICカードにチャージした場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    仮払金(チャージ額) 9,500 現金 10,000
    預け金(デポジット) 500

     

    ICカードを利用して公共交通機関を利用した場合は使用の都度仮払金から振り替えします。

    日常的にICカードを利用する場合は都度振り替えは手間もかかり煩雑ですので、1月分をまとめて乗車履歴などを根拠にして仮払金から振り替える運用をしていることもあるのではないでしょうか。

    交通系ICカードを使用した場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    交通費 1,000 仮払金(チャージ額) 1,000

     

    ICカードの利用を終了する場合はカードを返却して現金を受け取ります。その現金はデポジットの戻りですので預け金を使い仕訳します。

    交通系ICカードを返却した場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    現金 500 預け金(デポジット) 500

     

    ICカードの処理は実務でも発生頻度が高いので、一連の流れを覚えておきましょう。

    (4) 担保としての預け金

    有価証券の担保差入金があります。これも預け金のひとつです。例えば、信用取引で有価証券を売却した場合に、その売却代金を証券会社に対する担保差入金として処理する場合に使います。

    信用取引とは資金または有価証券を借り入れて株式などの売買を行う取引のことです。有価証券の購入には資金が、売却には有価証券が必要ですが、この方法であれば購入資金や売却する有価証券がなくても取引が可能です。

    信用取引の買付けは、有価証券を購入と同時に担保に差し入れたと考え、代金は証券会社からの債務として処理します。逆に、売却したときの代金は証券会社に対する担保差入金となります。

    差入保証金を預け入れた場合の仕訳例

    借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
    担保差入金 750,000 普通預金 750,000

     

    担保差入金の期末残は決算整理仕訳を行うときに忘れずチェックするようにしましょう。

    まとめ

    預け金の勘定を仕訳で使ったことのない経理担当もいるかもしれません。保証金などは預け入れたまま暦年を経過することもあり、試算表や貸借対照表の数字は毎年同じという会社もあるかもしれません。

    しかし、決算時には預け金の内訳を把握するようにしましょう。また、返還される予定の預け金が入金して正しく処理されているかも確認しましょう。

    まれに部門の事務担当者が預け金の戻りだと知らずに雑収入などで計上されていることもあり、決算整理仕訳で修正するなどという事態も考えられますので注意して処理しましょう。