経理キャリア

経理のキャリアプラン4つ|面接で答えれば高評価を受ける回答例付き

更新日:2023.05.22

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経理としてどのようなキャリアプランを目指せばよいのか?
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今回は、実際に経理としてキャリアを積まれている方へインタビューを行い、経理職の代表的なキャリアプランをお伺いしました!
その上で、経理としてのキャリアプランにはいくつかの共通点があるということがわかりました。
これをみれば経理未経験の方も将来の仕事がイメージしやすくなるでしょう。
また、すでに経理としてキャリアを積まれている方も「CFO」や「経理部長」へなっていくためのキャリアパスについて参考になる点が多いでしょう。

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面接で答えれば高評価!4つの経理キャリアプラン

今回はいくつかの経理としてのキャリアプランを紹介します。ぜひ面接で聞かれた際の参考にしてください。

1.ITに強い経理を目指すキャリアプラン

これからの経理のテーマは、さらに進化するIT化です。会計ソフトが発達し、ほぼ自動で仕訳などを行っていくサービスもあります。
経費精算システムなどアナログな手作業をITの力で効率化していくことが「経理」として強く求められます。
反対に、全くITに疎い、経理職は今後不要になっていきます。多くの会社で、経理部門のIT化を急速に進めています。経理職の面接では、未経験の方はITに強いことをアピールすると、印象が良いでしょう。

  • 短期的(1年から3年)
    費用精算・売掛金・買掛金・固定資産等の日常業務から、経理の基礎を覚える。決算書・税務申告書の作成補助を行い、経理のプロとしての基礎を身に着ける。また、ITの基礎スキルを身に着ける。
  • 中期的(3年から10年)
    業務を俯瞰的に分析し、経理システムの改善を行う。外部の専門家とも相談し、決算書・税務申告書の改善点を提案する。税務調査にも対応する。経理部門のIT化を積極的に推進し、業務改善に努める。
  • 長期的(10年から20年)
    経理部をリードする存在になる。会社の成長のため、会社の上層部に対して、管理会計の手法を提案する。AI・IoTといった最新の技術も導入し、業務の改善に努める。

2.大手企業でのキャリアプラン

大企業の経理部門に配属された場合、下記のようなキャリアパスを経ることが多いです。

  • 経理部門に配属される。初めの1年から3年間で経理の基礎を学ぶ。
  • 中堅として、今までの仕事を早くできるようになったりミスなくできるように努力をする。1年から3年
  • 経理主任、経理課長 ここらへんで部下をもつようになり、一人前の経理部員を育てることができるようになる。
  • 新人に経理に関してわからないことを教えることができるようになる。
  • 株式市場や債券市場、上場やM&Aなどの知識や実務を勉強して、経理部長や財務部長への候補にあがるように努力する。
  • これから先は経理部長や財務部長。CFOなどがキャリアアップの道になります。

3.外資系企業でキャリアを積みながらキャリアアップをはかるプラン

まずは外資系企業をクライアントとして仕事をすることで、外資系企業の実情や働き方を学ぶことができます。
そのスキルをもって外資系企業のファイナンスマネージャーとして就職することができます。

  • 大手会計事務所 コンサルタント(従業員約300名、経験7年)
    主に外資系企業に対して、記帳代行・給与計算・申告書作成・税務相談等を担当する。移転価格・恒久的施設等の国際税務コンサルティングも行う。
  • 外資系企業 ファイナンスマネージャー(従業員約2000名、経験9年)
    外資系企業の管理部門において、財務諸表・申告書等の作成を行う。国際税務(源泉税・移転価格)のリサーチも行う。

3.経理のプロフェッショナルを目指すキャリアプラン

今の時代、経理事務はシステム化やアウトソーシング化が進んでいるため、ただ仕訳を起こす、試算表を作ることができるだけの経理マンは今後必要とされなくなります。
データを作ったり知識を身に着けるだけでなく、それをどう活かせるか、「分析力」「予測力」「報告力」を今後のキャリアの中で身に着け、経営陣に対しよりわかりやすく有効と思われる指標を提供できるようになることがこれからの経理マンに必要なスキルです。

  • 経理としての基礎を築く1~3年目
    ・経理の基礎となる仕訳の知識を身に着け、月次決算を一人で締められるようになる。また、年次決算の補助業務を行い1年を通して経理の仕事の流れを身に着ける。
    ・一通りの業務ができるようになったら社内の報告資料の作成に携わる。
    ・1年目に簿記2級を、3年目までに簿記1級を取得する。
  • 経理のプロフェッショナルとしてより専門知識を深める4年目以降
    <財務担当の場合>
    ・上場企業の場合は連結決算や決算短信、有価証券報告書作成に関する業務ができるようになる。
    ・国際会計基準の知識を身に着け、M&Aの経理処理にも挑戦したい。
    <管理会計担当の場合>
    ・予算や経営計画の策定をはじめ様々な経営数値を駆使できるようになる。財務担当になっても管理会計担当になっても、最終的に会社の経営陣に経理面から適格なアドバイスができる存在になることが目標。

4.小規模な企業での経理キャリアプラン

ある程度小規模な企業では経理はすべての仕事を任せられます。
また、総務や管理、人事の仕事を兼任していることも多くあります。

  • 大手企業の経理職員(経験四年)
    業務内容は会社の会計、税務、総務、顧客対応を一人で業務をしていて従業員の方は三十人です。

どういうキャリアゴールを置くか

経理としてのキャリアゴールはCFO(最高財務責任者)として、経理の視点から会社の経営に深く関与して、会社の成長に貢献することになります。
財務諸表・税務申告書の作成だけでなく、会社の戦略や方針の決定等にも関与することになります。

  • 経理担当→経理部長→その企業の役員
  • 経理担当→経理部長→財務部長

大企業や先進的な企業では「経理担当→経理部長→CFO」などが一般的な経理のキャリアアップになってくるのです。
日本ではそこまで多くないのですが、海外では、そこまで大きくない企業に入社して、その後大企業のCEOまでなったケースもあるのです。
まずは、実は経理はその企業に関して非常に重要な仕事であるという認識を持つことが必要です。これは、経理がいなければ、その企業が成立しないぐらいの重要な仕事であるという事を考えないといけないのです。なので、まずは、自分の仕事をミスなく正確にできるように努力するという事が必要になってきます。
また、意外と知られていないのですが裏技的な方法として自分のキャリアの途中で株式公開まで、もう少しというベンチャー企業に入社するという方法もあります。そうすると、突貫でその企業の上場を自分達で準備することができるので実力がつくのです。

経理としてキャリアプランを立てるときの注意する4つのポイント

1,経理は能力のよしあしがつきにくい

経理としてキャリアプランを考える時に注意したいのは、どうしても人間関係がキャリアアップに重視される仕事であるという事です。
経理の仕事はしていることがほとんど変わりませんし、日本全国で均一化されているので経理部長や財務部長などにならないと、能力のよしあしがつきにくいのです。
そのため、どうしても出世を考えたときに人間関係が重視される傾向にあるのです。

2,会計・税務の専門知識は必須

経理として働く上で会計・税務の基本的な知識はかかせません。基礎的な知識がないと、経理のキャリアを発展させることができません。
また、ビジネスについての幅広い知識も必要となります。経理は会計財務データから会社の経営の方向性を定めていく分析をする必要があります。それには、ビジネスについての幅広い知識です。自分の会社の知識だけではなく、世の中全体の動きを把握することが重要です。
もちろん知識だけではなく、実務経験も非常に重視されます。簿記1級や公認会計士の資格をもっていたとしても、実務経験がない場合、転職市場では高く評価されません。やはり経験を積むことによって、経理のキャリアが形成されていきます。

3,外資系であれば英語は必須

外資系企業に勤める場合、英語は必須です。外資系でなくとも、国際化する世の中で経理担当者にも英語は必須となります。
英語のコミュニーケーション能力だけではなく、IFRSなど国際的な財務報告基準にも知識をつけることが重要です。
近年は日本企業でもIFRSを採用している企業が増えています。
代表的なところではファーストリテイリング、三菱商事や三井物産など大手商社、ホンダ、KDDIなどがあげられます。IFRSでは減価償却費の処理など日本式の会計基準とは異なることが多くありますので注意が必要です。
経費精算 英語フレーズ』について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

4,できる限り長く働ける企業でキャリアを積む

長年経理として勤務をできるのかと働く環境は良いのかで経理一筋で生活をするなら長年勤務できる職場が良いです。
環境が良いと経理の仕事もスムーズに行え、経理のプロになる事が可能です。

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