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売掛金の仕訳方法!手数料に取り扱いに注意!

売掛金が月末などに口座に入金されたときに手数料が引かれて入金されていてどう仕訳をしていいのかわからなくなったり、間違った仕訳をしたりしていませんか?

今は経理実務経験10年以上になりある程度のことはできるようになっていましたが、経理事務を始めたころ、私は一人事務員でした。

簿記の3級レベルの知識はありましたが実務の経験はなく、実務を教えてくれる人もいなかったのでこの手数料が引かれて売掛金が入金されていることに気づくこともできず、気づいても仕訳の方法も全くわかりませんでした。

少ない知識でようやく気付くこのできたこの仕分けをみなさんにすこしでもわかりやすくお伝えしたいとおもいます。

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売掛金とは

貸借対照表の借方項目の資産の部で計上され流動資産のうちの1つです。製品・商品の販売やサービスの提供など、その企業の主たる営業取引から発生する未収金で、1年以内に現金や預金で回収が見込まれるものです。

売掛金は企業の信用に基づいた現時点ではなく将来の支払いを約束した取引であり、企業間の信用取引の一種である

参考文献:コトバンク

少し難しい書き方になっていますが、簡単にいうと製品、商品やサービスを提供した場合その場で現金などを支払うのではなく、将来一定の期日を設け代金を支払ってくださいと約束をして取引が成立した場合(約束手形をのぞく)の金額が売掛金ということになります。

売掛金と未収金の違い

この売掛金と似ているのが未収金という勘定科目です。どちらもまだ受け取っていない債権ですので共通して資産であることには違いはないのですが、仕訳をする際には明確な違いがあります。

売掛金は営業取引で発生し債権であり、未収金は営業外の取引で発生した債権です。

営業外での取引とは自社営業ではない収入の取引をしたときに発生した債権です。消耗品や機械設備など売却したときや不動産を売却したときなどに得られる代金のことです。

元となる売った商品の内容によって売掛金か未収金かで勘定科目が違ってくるということです。

売掛金と買掛金の違い

売掛金は取引先に提供した製品、商品やサービスなどの受取る代金を期限を決めて支払いを受け取ることに対し、買掛金はその逆になります。

買掛金は取引先から製品、商品やサービスをを先に受け支払い代金を期限を決めて支払う取引を行ったときに発生する債務のことです。

売掛金の回収の際の仕訳を2パターン解説

①現金で受け取る場合

売掛金を現金で受け取った場合

科目 金額 科目 金額
現 金 100,000 売掛金 100,000

②口座振り込みの場合で受け取る場合(相手が振込手数料負担)

売掛金が口座振り込みの場合で振込手数料を相手側が負担してくれた場合の仕訳

科  目 金  額 科  目 金  額
普通預金 100,000 売掛金 100,000

この仕訳は相手方が支払い手数料を支払ってくれた場合このようになります。振込手数料が引かれているのにこの仕訳をしないようにしてください。普通預金の残高が合わなくなります。

売掛金から振り込み手数料がひかれて入金されているときの仕訳

売掛金が口座振り込みの場合で振り込み手数料が差し引かれて入金されてる場合の仕訳方法は支払手数料と売上を使う2通りあります。

この違いは後ほどご説明させていただきます。

①支払手数料として仕訳をする

請求書等に「振り込み手数料はご負担ください」などと記載がない場合、振り込み手数料を引かれて入金されることがあります。また、取引先によっては振り込み手数料は引いて入金することが当たり前という場合もあります。

そのような場合で入金があった場合、支払手数料の勘定科目を使って仕訳をします。

(振り込み手数料が432円の場合)

科  目 金  額 科  目 金  額
普通預金 99,568 売掛金 100,000
支払手数料   432

こちらの仕訳をしている人が多いのではなのでしょうか。私はこちらの方法で仕訳をしていました。支払手数料が引かれて入金されてることは現金が減った感じでなんだか残念な感じです。

②振込手数料を売上のマイナスとして仕訳をする

売掛金の振込手数料を売上の値引きとして売上の勘定科目を使って仕訳する方法もあります。

科  目 金  額 科  目 金  額
普通預金 99,568 売掛金 100,000
売上 432

こちらは売上を減少させる方法です。せっかくの売上が減少してしまうのも少し残念な感じがします。

売掛金の振込手数料は小さい金額に見えますが1カ月に30件の振込手数料があり、たとえばそれが432円だったとしたら年間で振込手数料だけで155,520円と大きな額となりますので、どちらを選ぶか次の章の違いをみて検討してみてください。

2つの仕訳方法を使い分ける方法は?

二つの仕訳を見てきましたが、通常どちらで仕訳しても問題はありません

違いが出てくるのは売上を多く見せて融資や取引先に良く見せたいか、売上を減らして税金を減らしたいかのどちらになってくるかで変わってきます。

消費税に関して少し解説していきます。

消費税の計算方式は2つあります。

原則課税 課税売上高×消費税ー課税仕入高×消費税

簡易課税 課税売上高×(1-みなし仕入率)×消費税 ※みなし仕入率は業種ごとに決まっている

簡易課税を適用できるのは基準期間の課税売上高が5000万円以下の会社

税金が変わってくるのは簡易消費税をの適応を受けている場合です。売上を支払手数料としてマイナスで処理することで節税につながります。簡易消費税の場合、売上で預かった消費税を計算するので、買掛金から引かれた振込手数料で納税額に差が出てきます。

しかし原則課税ではこれを適用することはできないので、どちらの仕訳をしても基本的には変わりはありません。

売掛金入金を確認するときに注意する4つのこと

金融機関で取り扱っている振込手数料はほぼ決まった金額です。請求額と振込金額が違うのはすべて振込手数料でしょうか?大幅に請求額と入金額に差額がある場合、以下のことを自分でしっかりと確認してみてください。

①値引き

値引きといっても様々なパターンがありますが発行した請求書で必ず確認しましょう。

②相殺

販売と仕入れがある相手に対しては、売上から仕入れを差し引いて請求することがあります。これも請求書を必ず確認しましょう。

③支払保留

請求金額は互いに合意しているが、請求金額の一部の支払いを保留とすることがあります。この場合入金があった分だけ売掛金回収という仕訳をしましょう。

④相手方のミス

支払相手がミスをして請求金額よりも少ないまたは多く振り込んでくる場合があります。この場合も入金があった分だけ売掛金回収という仕訳をしましょう。

売掛金を回収できない場合はどうする?

売掛取引とは信用取引です。売掛金が回収できないというような事態は避けたいものです。売掛取引をする場合、相手方の経営状態等を把握して取引を行わなくてはなりません。売掛金をきちんと回収できるか、取引先をきちんと見極めることはとても大切なことです。

また売掛金が回収できなかった場合どのような形で処理するのか、事前に考えて売掛取引をすることも大事だと思います。

どんなに用意周到に準備していても最悪な事態がおきることはあります。そのようなことになった場合適切な対応をしなければなりません。

仕訳に関しては売掛金を回収できない場合の勘定科目は貸倒損失を使います。しかしこの貸倒損失の計上が認められるには下記のようにいくつか条件がありますので安易に利用しないでください。

①法的に金銭債権が消滅する場合

・会社更生法等による更生計画認可の決定

・民事再生法による再生計画認可の決定

・破産法による強制和議認可の決定

・債権者集会により協議決定

・債務超過の状態が長期化して弁済が滞っている状態で、債務免除を書面によって通知された場合

上記によって債権の全部または切り捨てられた金額は貸倒損失として計上することができます。

②債務者の資産状況などから全額が回収不能の場合

債務者の資産状況や支払い能力からして、債権全額の回収ができないことが分かった時点で貸倒損失を全額計上できます。

③売掛取引で1年以上取引を停止している場合

売掛金が残っている状態で、取引を停止して1年以上経過した場合は備忘価額を残して貸倒損失を計上することができます。計算方法は下記のようになります。

貸倒損失=債権金額-1円(備忘価額

まとめ

売掛金の仕訳方法がわかりましたでしょうか?売掛金の入金があった請求書をよく確認し振込手数料がどちらの負担になっているか、請求書をよく確認し仕訳をするようにしましょう。

入金があった際は、振込手数料以外にも先ほど述べたように見落としがちなものもありますので確認をしっかりとし、正しい仕訳ができるよう心がけてみてください。

そして不本意にも売掛金の回収が不可能になった場合適切な処理を行いましょう。

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