限界利益とは?利益率の計算式!営業利益とは何が違う?

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    新しい商品や事業を始めたけども、どれだけ売れば利益が出るようになるのかわからないことはありませんか?最終的に売った金額から費用を引けばわかりますが、前もって数字が分かれば継続や撤退の判断材料になります。

    そこで重要になってくるのが、売上から変動費を引いた限界利益という数字です。この記事では限界利益の計算方法から、限界利益とよく似ている営業利益との違いについて解説します。

    限界利益とは?売上から変動費を引いた数字です!

    限界利益とは売上から変動費と呼ばれる費用の一つを差し引いた金額です。職種によっては粗利とか貢献利益とも呼ばれます。

    変動費とは、材料などの売れば売るほどかかる費用を指します。売上から変動費を引くことで、最低限売り上げなくては赤字になるラインがわかるようになりますよ!

    売 上
    限界利益(利益+固定費) 変動費

     

    変動費、固定費、限界利益率とは?

    商品やサービスを提供するためには費用(コスト)がかかりますね。製造するための電気代や水道代、工場や人件費も必要です。変動費と固定費は、これら費用の発生の仕方でわけたものです。

    変動費とは売上に伴い発生する費用

    変動費とは売上が増えれば、それに伴いかかってくる費用です。

    電気代、水道代、ガス代、材料費などがあります。製品Aを作るときに電気代@5円、材料代@50円かかるとすると、1個売れるごとに費用が@55円(5円+55円)かかっていくのです。コーヒーショップで例えると、コーヒー豆や水道代、シュガー、ミルク、持ち帰り用のコップにあたります。

    売上の増加に伴い増える費用が変動費です。

    固定費とは売上に関係なく一定額発生する費用

    変動費に対して、固定費とは売上の増減に関わらず、毎月一定の費用となるもの。

    建物の賃料や、社員たちにかかる人件費、保険料などがあります。賃料が月に20万円とすると、売上が100万円だろうが200万円だろうが、賃料は変わらず20万円ですね。コーヒーショップなら賃料、人件費、店以外の出店料、火災保険にあたります。

    固定費は売上がいくらだろうが関係なくかかる費用です。

    内 容
    変動費 売上に比例して増える費用
    例)純粋に製品製造にかかる電気代・水道代・ガス代、材料費、販売手数料
    固定費 売上に関わらず、一定額が発生する費用
    例)賃貸料、保険料、減価償却費

     
    参考記事:固定費と変動費の分け方は?損益分岐点や計算式を簡単に解説!

    限界利益率とは?

    限界利益は売上から変動費を引いた金額ですが、粗利や貢献利益とも呼ばれます。

    売上の中に含まれている限界利益(この数字以下になったら赤字の金額)の割合を、限界利益率と言います。

    売上を100として、そのうちのいくらが原価利益(粗利)が占めているのかがわかりますよ。

    限界利益率の計算式を紹介

    限界利益率の計算には、まず変動比率を計算しましょう。変動比率とは、売上のうち何割が変動費かを示す数字です。売上の金額を変動費で割ることで数字がでます。

    変動費率(%)=(変動費÷売上高)×100

    変動比率がわかりましたら、次に限界利益率を計算します。100%から、先ほど計算した変動比率を引きましょう。

    限界利益率(%)=100%-変動費率

    変動費が30万円、売上高が150万円とすると、

    (変動費30万円÷売上高150万円)×100=変動費率20%

    100%ー変動費率20%=限界利益率80%

    損益分岐点は赤字と黒字の境界線

    製品やサービスは材料など売上に左右される変動費と、賃料などの売上に左右されない固定費で構成されています。変動費は売れなければ発生しない費用ですが、固定費は売れなくても発生しますね。

    そのため、売れなければ固定費分が赤字になってしまいます。

    損益分岐点とは、赤字でも黒字でもないゼロ地点の数字のことです。製品を何個売れば固定費をカバーできるのかがわかるようになります。

    損益分岐点の計算式

    費用と利益がトントンの状態になり、プラスマイナスゼロになる損益分岐点。
    これを知っておくことで、これ以上売らなければ赤字になるラインがわかります。

    損益分岐点=固定費÷(1-(変動費÷売上高))

    固定費が50万円、変動費が30万円、売上高が150万円の製品があったとします。

    固定費50万円÷(1-(変動費30万円÷売上高150万円))=損益分岐点62万5千円

    損益分岐点は62万5千円となり、この金額以下では赤字になります。では、この62万5千円はコーヒーを何杯売ればいいのでしょうか?

    それは、後述しますが限界利益を計算して求めます。

    コーヒーは一杯300円とし、変動費を50円。

    売上300円ー変動費50円=限界利益250円

    損益分岐点62万5千円÷限界利益250円=コーヒー2,500杯分

    少なくとも、ひと月にコーヒーを2,500杯は売上げなくては赤字になることがわかりましたね。

    参考記事:損益分岐点の計算式の簡単な覚え方!例題で分かりやすく解説!

    限界利益の計算方法と計算例

    売上から変動費を引いたものを限界利益と呼びます。限界利益額が大きければ、その分利益も多く入り、良い製品であることになります。

    そのため、限界利益を計算することで、どの製品が効率よく利益を生むかもわかるようになります。それにより今後の事業展開の参考にもなることでしょう。

    限界利益の計算方法

    売上額から変動費を引くことで、限界利益(粗利)は計算できます。

    限界利益=売上高ー変動費

    売上高1,000万円、変動費が400万円の場合は、

    売上高1,000万円ー変動費400万円=限界利益600万円

    限界利益の計算例

    1個あたりの売上高 2千円
    材料費 500円
    純粋に製品製造にかかる水道代 15円
    容器代 60円
    袋代 5円

     
    材料費500円+水道代15円+容器代60円+袋代5円=変動費580円

    売上高2千円ー変動費580円=限界利益1,420円

    限界利益と営業利益の違いは?

    限界利益と営業利益はよく似ている数字です。売上から費用を引いている点では同じですね。

    この2つの違いは、引いている費用に違いがあります。

    限界利益は売上に比例して増える変動費で、営業利益は営業や事務所などの費用・販売費および一般管理費を引いているのです。

    限界利益 売上に比例して増える費用
    (例)純粋に製品製造にかかる電気代・水道代・ガス代、材料費、販売手数料
    (計算式)限界利益=売上高ー変動費
    営業利益 販売に至るまでの営業費用やその他費用
    (例)役員報酬、消耗品、減価償却費、修繕費、保険料、賃料
    (計算式)営業利益=売上総利益ー販売費および一般管理費

     
    表のように、営業利益には減価償却費や保険料、賃料の固定費も売上から引いています。

    業績を管理する書類の一つに、変動損益計算書というものがありますよ。この書類は変動費、固定費、限界利益、営業利益の関係が一目瞭然です。

    売上高 300万円
    変動費(材料など) 50万円
    限界利益 250万円
    賃 料(固定費) 30万円
    人件費(固定費) 20万円
    営業利益 200万円

     
    限界利益と営業利益が全く違うものだということがよくわかりますね。正しく経営するためにはどちらの数字も大切です。

    まとめ

    費用を変動費と固定費にわけて考えることで、利益を把握できるのが限界利益でした。変動費を減らせることができれば、限界利益(粗利)も増えて、経営はさらに安全になります。

    損益分岐点も共に計算しておくことで、赤字と黒字のラインもわかるようになりますね。どんぶり勘定で営業していては、後悔することになりますよ!

    また、限界利益と営業利益は同じものと考えている方もいますが、まったくの別物です。限界利益は売上から変動費と引いたもの、営業利益は売上から固定費も含めた販売費および一般管理費を引いたものです。

    正しく理解をして、経営に役立てましょう。