クラウド会計ソフト3選の機能・価格を完全比較!選び方やメリットも

みなさんは現在、会計ソフトをお使いでしょうか?それとも税理士事務所などに丸投げ? 自社で会計を行っていたとしても、会計ソフトを使わずにエクセルなどで行っている事業者も多いかと思います。 最近、脚光を浴びているのがクラウド会計。クラウド会計とは、インターネットを使用できる環境があれば、いつでも、どこでも会計処理を行うことができる会計ソフトです。今までは、パソコンにアプリケーションをインストールし、会計データを打ち込んで、パソコンにデータを保存するインストール型が主流でした。 筆者は、手書き台帳付けや算盤での集計も経験した経理マンです。今では、クラウド会計のアドバイザーとして小規模事業者等のご支援をしています。本稿では、クラウド会計のメリット・デメリットやお奨めの会計ソフトの徹底比較を行います。

中小企業等における会計業務の方法

まず、中小企業等において会計業務がどのように行われているのか確認してみましょう。 MM総研の調査によると従業員300人以下の中小企業等では、55%弱の事業者が会計システムを導入して会計業務を行っています。この数値の評価は色々あるかと思いますが、筆者は、やはりIT化が進んでいないなとの感覚です。国の取り組み目標として中小企業等の生産性向上が謳われ、IT導入補助金などの支援策も展開されています。 特に、クラウド型のシステムは、IT導入補助金で加点対象となるなど、中小企業のクラウド化によるIT経営の推進が図られています。

会計ソフトを利用しているのは50%強!うち15%がクラウド型会計ソフト

MM総研の調査では、会計ソフトを利用している事業者のうち、クラウド型会計ソフト14.5%、インストール型会計ソフトの85.5%となっています。クラウド型が、最近提供され始めたサービスであること、会計ソフトを利用していない事業者が半数近く!いることを考えれば、クラウド型会計ソフトの比重は確実に高まっていくと考えられます。 【出典】MM総研 「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」

クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトのメリット・デメリット

クラウド型会計ソフトとは、従来型の会計ソフトのようにインストールして利用する必要がなく、クラウド上にデータを保存していつでもどこからでも会計処理が行えるシステムのことです。一番の違いは、会計の知識をどの程度持っているかです。 インストール型会計ソフトは、ある程度の会計知識があることを前提とし、クラウド型会計ソフトは、むしろ会計知識がある方が使いにくい場合が多いと感じます。逆に言えば、個人事業者等会計知識がなくても一定の会計業務が行えるのがクラウド型会計ソフトの魅力です。 人工知能(AI)が搭載されるなどクラウド型会計ソフトのIT技術的な進歩はここ数年大変凄まじく、今後利便性の向上含めますますの拡大が予想されます。経理パーソンは不要といった時代がくるのが現実味を帯びています。

クラウド型会計ソフト インストール型会計ソフト
メリット デメリット メリット デメリット
つねに最新のソフトを利用できる(法令改正対応が迅速)     バージョンアップの都度インストールが必要(法令改正対応が遅い)
銀行口座やクレジットカードとのデータ連携     通帳などを手作業で画面入力
データはクラウドサーバーに保管     万が一のために、外部記憶媒体にバックアップ
  導入後も毎月一定の維持費(会計+連携データ)が発生する 原則ランニングコストが不要  
  特殊な業種や会計処理には対応していない 帳簿組織上のいろいろな角度から対応可能  
  ネット上のセキュリティ対策が課題 ネット非接続のため安全性が高い  

 

中小企業者、個人事業者では「クラウド会計御三家」が圧倒的シェア

中小事業者、個人事業者のクラウド会計ソフト市場では、「クラウド御三家」である‘freee’‘弥生会計’‘MoneyForwardクラウド会計’が圧倒的なシェアを占有しているのが実情です。

中小企業等(従業員300人以下)のシェア

MM総研の調査によれば、2017年8月現在の中小企業等(従業員300人)でのシェアは、「freee」「MoneyForwardクラウド会計」「弥生会計オンライン」の順位となっています。 注目すべきは4位の「ネットde会計」。クラウド会計ソフトの草分け的存在であった同社ですが、2018年5月でサービスを終了しました。最新のIT技術を駆使して、機能性、拡張性、UIなどサービスを高度化し続けないと市場から撤退せざるを得ない厳しい競争環境が浮かびます。 【出典】MM総研 「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査」

個人事業者のシェア

個人事業者のシェアは、MM総研の調査によると、2018年3月調査時の御三家の合計シェアは93.0%。2019年3月調査では96.7%にさらに拡大しています。市場の過半数を占める「弥生」を筆頭に、「マネーフォワード」、「freee」の上位3社が圧倒的に市場を占有している状況となっています。 【出典】MM総研 「クラウド会計ソフトの利用状況調査(2019年3月末)」

クラウド会計システム御三家の機能・価格を徹底比較

「クラウド会計ソフト御三家」である‘freee’‘弥生会計’‘MoneyForwardクラウド会計’の機能や価格などを比較し、それぞれをお奨めしたい方をご紹介します。

御三家1. freee(フリー)

【出典】クラウド会計ソフトfreee(フリー) 筆者にとって衝撃の出会いだったfreee(フリー)。最大の魅力は、経理・簿記の知識がなくても簡単に決算書が作成できたり、所得税などの申告ができること。筆者は会計知識があったためかえってで手こずりました。 会計や税務初心者を対象としているため、わからないことがあってもすぐにチャットサポートに相談できたり、メールサポートを受けることができるのも魅力です。成熟市場だった会計ソフトで、経理を知らない人でも経理業務ができるコンセプトで見事に新たな市場を切り開いたことは本当に素晴らしいですね。

運営会社 freee株式会社
機能 API連携 API連携による自動仕訳
経営分析 充実した損益や資金繰りなどのレポート
ミニERP 請求管理、経費管理、人事労務連携
価格 (個人) スターター 980円 / 月(税抜)
スタンダード 1,980円 / 月(税抜)
プレミアム 39,600円 / 年(税抜)
主な特徴 会計、人事などシリーズ導入でのバックオフイスの改善が期待できる
チャットサポートなどが充実しサポート満足度94.1%
会計の基礎知識の頁を用意するなど会計業務の基本を学ぶことができる
スモールビジネスを中心とした会計事務所とのパートナープログラム

freee(フリー)をお勧めする人は、ずばり、経理・簿記の知識が不安な人。ただし、PCスキルなどITスキルは一定のレベルが必要です。 ただ、複式簿記に詳しい人には複式簿記の考え方をそのまま当てはめにくく、慣れが必要な点が若干問題です。特に、会社が成長していく段階では見直しが必要かもしれません。 とはいえ、その名前の通り、無料から使える会計ソフト。機能やサービス面でも御三家の中でも遜色ありません。初めてクラウド会計ソフトを利用するなら、とりあえずfreeeから試してみるのがお奨めです。

 

  『freee経費精算 評判』について詳しく知りたい方はこちら

御三家2. 弥生会計オンライン

【出典】弥生会計オンライン 個人事業者(青色申告など)全体における会計ソフトのシェアでは一番の弥生会計。もともとインストール型会計ソフトを提供していた老舗ですので、昔からやよいの青色申告を使っている方は操作性も近いのではないかと思います。とにかく会計知識のある人にはなじみのある設計となっています。 クラウド型会計ソフトだけでなく中小規模法人向けのインストール型会計ソフトも提供しているのが弥生会計の強味。会計初心者から製造業など特別な会計処理を必要とする事業者まで幅広くサポートする商品ラインナップは、さすが歴史ある会計ソフト専門会社です。

運営会社 弥生株式会社
機能 API連携 取引データ、スキャンデータ、撮影データを自動仕訳
経営分析 見やすいグラフレポートをいつでも確認できる
ミニERP 給与、税務、販売などで多様なニーズに対応(法人)
価格 (青色申告) セルフ 8,000円 / 年(税抜) 初年度0円
ベーシック 12,000円 /年(税抜) 初年度0円
主な特徴 20年連続 売上実績 No.1を誇る会計ソフト専門会社としての蓄積
業界最大規模のカスタマーセンターなどによるお客さま満足度 92%
Microsoft Azure™を採用し高いスケーラビリティ、万全なセキュリティ
スモールビジネスを中心とした会計事務所とのパートナープログラム

弥生会計オンライン(やよいの青色申告)は、会計ソフトに必要な費用を押さえたい人に最適です。その魅力はその圧倒的な価格力。初年度は、セルフプランが無料に、ベーシックプランが半額の6,000円になるため他の二つより費用もかなりお安くなります。 青色申告(個人事業主)の機能面では、一部見劣りするところもあります。現在は、経費管理、給与計算など拡張的な機能は提供されていないようです。もちろん、主力の経理や税務の部分は申し分なく、経理の機能だけを使いたい個人事業主におすすめです。

 

御三家3. MoneyForwardクラウド会計

【出典】MoneyForwardクラウド会計 最後は、MF クラウド会計(個人事業者は確定申告)。他の御三家と同様、インストール不要、全OSに対応などいつでもどこでも会計業務ができることを謳い文句にしています。前述した「ネットde会計」のユーザーを引き継ぐなど他の会計ソフトからの乗り換えが楽ちんなのがシェアを伸ばしている要因です。 筆者の個人的な感想ですが、MoneyForwardクラウド会計の強味は、色々なデータをつなげて、どんどん自動入力・自動仕分する機能が優れていること。データが発生する都度連携するスピード感は抜群です。そのため価格はややお高めながらも、最先端のIT技術を駆使した機能の高さには納得感があります。

運営会社 株式会社マネーフォワード
機能 API連携 銀行口座,カード,決済、POS等と幅広く連携可能
経営分析 複数拠点・複数メンバーでリアルタイムデータを共有
ミニERP 5つのバックオフィス業務の効率化をサポート
価格 (個人) ライト 11,760円 / 年(税抜)
パーソナル 23,760円 / 年(税抜)
プラス 35,760円 / 年(税抜)
主な特徴 簿記の知識がある人が自然に操作できるような設計
家計簿ソフトが出発点。個人向けに色々なサービスがある
他の会計ソフトから乗換しやすいよう設計
画面の遷移など動作が快適など口コミでの評判が滝

MoneyForwardクラウド会計をお勧めする人は、エアレジなど業務のIT化に取り組んで経営データがきちんと収集できる人です。データ連携の強味が充分発揮されます。また、freeeとちがって「借方」「貸方」で表現されるなど、簿記の知識がある人は比較的が自然に操作できるようになっています。ただ、残念なのはスマホ対応していないこと。これだけは早急に対応してほしいですね。

 

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会計システムの選び方の3つのポイント!オススメソフトはどれ?

御三家のうちどれを選べばいいのか悩みますよね。筆者が事業者に提案する場合、ポイントは3つあります。 まず、1つ目は会計知識があるかどうか。freee<MoneyForwardクラウド<弥生会計の順に経理スキルが要求されます。 経理スキルが高い方には「弥生会計」が最もオススメです。 2つ目は、業務のIT化(データが取得できること)が進んでいるかどうか。 弥生会計 < freee < MoneyForwardクラウドの順にデータ連携の魅力が発揮できます。 IT化が進んでいる場合、MoneyForwardクラウド会計が最もオススメです。 3つ目は価格です。各社色々な料金体系を提供していますが、個人か法人か、利用したいサービスの範囲(会計+アルファ)はどうかで価格感を比較します。 ご自分で選択する場合には上記参考にしてみてください。  

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